こんにちは、ソワップのクリエイティブディレクター・塩見です。
昨年に引き続き参加した「この街のクリエイター博覧会2025」が、6/6・6/7に開催され無事終了しました。そこで、今回はその振り返りをしたいと思います。
展示ブース全体について

ブースのイメージはこんな感じです。準備は結構大変だったのですが、できてみると割とシンプルな仕上がりです。
個人的イチオシは、ヒーローインタビューのバックボードを意識したタペストリー。キャラクターの表情が複数あるのがポイントです。
今年の出展テーマ
マーケティングも兼ねて来場者とコミュニケーションできるアンケートを実施しようということになりました。
テーマはずばり、「クリエイティブパートナーにあなたが求めるものは?」です。
来場者は少なからずクリエイティブに関心のある人ですので、みなさんにとって相性の良いクリエイターはどのような人なのかを見つめ直すきっかけにもなればと思いこのテーマにしました。
具体的には人柄の軸と成果物の軸でマトリックスにしたボードを作成し、来場者の考えに近い位置にシールをはってもらう、という内容です。
下図のように各象限のクリエイター像を貼り付けて参考にしてもらいながらアンケートを実施しました。

今回の展示会では、来場者の業界ごとにカラーの違うリストバンドをつけていただくことになっており、「黄:商業・サービス業 緑:製造業 赤:クリエイター 桃:大学・研究機関 青:行政・支援機関 白:その他」という内訳で、そのカラーに合わせてシールを貼っていただきました。
調査の結果はこちら!

2日間で総勢77名の方にお答えいただきました!参加いただいた皆様ありがとうございました。
わけのわからない企画をした割には好意的にお答えいただいたのではないかと思います。
はじめは、「何これ?」という訝しげな反応だった来場者の方も、お話を伺う内に発注の苦労や組織内での調整の難しさなどについて熱く語ってくださったのが印象的でした。
また、発注の機会が少ない方々も想像しながら一生懸命考えてくださり、ありがたい限りです。
調査を終えての所感
今回職業別に色を分けてシールを貼っていただいたのは、職業によって偏りが出たらおもしろいなと思っていたのですが、結果思ったほど大きな偏りは出ませんでした。
シールの色は一緒でも実際のジャンルは近くないことも多いので仕方ないかもしれません。
強いて言うなら、デザイナーはやはり斬新なものを欲しがっている方が比較的多かったです。
また、ディレクターの方からは「案件によって違うなあ…」という声も。
ここで、回答者の声を一部ご紹介します。
「自分がリーダーシップを取りたい方だから、頼れるタイプのクリエイターだと喧嘩になりそう」
「自分のわからない分野のことだから引っ張っていってほしい」
「自分が凝り固まった発想しかないから、斬新なアイディアで助けてほしい」
このように、自身と逆のタイプを選ぶ方もいれば…
「自分が面白いことしたいから一緒の考え方(斬新)の方が良い」
というように同じ属性のタイプを選ぶ方もいました。
また、行政や関わる人数の多い企業などに勤務する方からは
「個人的には新しいものを作っていきたいけど、上に確認している内に王道に近づいていくから」
ということで、内心斬新でありながら王道を選ぶ方も数名いらっしゃいました。本当に、組織の意見をまとめるのは人数が多くなればなるほど大変ですよね。
さらに、
「王道なものの方が大衆にはウケがいいよ(売れる)」
というご意見も。確かに、斬新は受け取りようによっては「エゴ」ともとらえられがちなので。
クリエイターとしては面白いものを作りたいという思いを多くが持っていると思うのですが、商業に携わる以上、結果が伴わなければいけませんので、鋭いご指摘です。
どの象限を選んでも悪いということはなく、あくまで相性ということでマトリックスを作成しましたが、みなんさんがキーワードから個々に人物像をイメージしてくださるのが面白かったです。
頼れる=自己中で偉そうで言うこと聞いてくれない
親しみ=指示待ちで頼りにならない
斬新=自己満でわけわからないものを出してくる など、
ネガティブなイメージに変換される方もいました。
頼れる×王道のイラストが「頑固オヤジみたいで、仕事したらめんどくさそう」というご意見も。匠のイメージだったんですが…。(笑)
まとめ
数字的に傾向が測れるものではありませんでしたが、今後お仕事する際に「この人はどんなタイプだろうか」推測する材料にはなりました。
ご協力いただいた皆様にも、今後のお仕事に役立てていただければ幸いです。
「来場者とコミュニケーションできる」をテーマに実施した今回の展示会でしたが、次回はまた別の展示会や違うテーマでも出展してみたいと思います!